3万円を超える高級イヤホンとして、中国の有線イヤホンは人気です。
中でも個人的に気になった、NICEHCKという中国の有線イヤホンメーカーのヒマラヤというイヤホン。
ヒマラヤの価格は$299とかなり高級。
世界の頂点とも言えるヒマラヤ山脈から名前を取ったのか、価格も中国有線イヤホンのハイエンドクラスですね。

山好きの僕にとっては、名前も選ぶ理由の一つですねー。
これよりNICEHCK HIMALAYAをレビューしていくのですが、記事を読み進める上で参考になる人とならない人がいると思います。
今回の記事内容は下記のような感じになるので、参考になりそうなら見ていってください!↓
- アリエクスプレス購入(Amazonよりちょっと安かった)で本物が届くか検証、また購入先の確認。
- オーディオマニアと比較してほぼ初心者の人間目線の、高級イヤホンファーストインプレッションレビュー。
こんな感じ。
まず、NICEHCKはAmazonかアリエクスプレスで買うのが定番らしいのですが、アリエクの方がちょっと安い(というか結構安い)です。
ただ、アリエクは偽物も流通していることがあるので、①注文から配送まで、また本物の確認とストアの確認を行います。



アリエクに慣れている人は、チェックする必要はないでしょう!
もう一つ、僕個人はイヤホンを10個以上は持っていますが、世のオーディオマニア達に比べたら素人同然です。
ある程度の効き耳があると自負していますが、「高級イヤホン同士の細かい聞き比べ」が出来ません。
より知識のある方が見ても面白くないと思うので、②高級イヤホンが1万円くらいのイヤホンとどれくらい違うか?
くらいの感覚で、同じくイヤホン沼の入り口を覗きたい方向けのレビューと参ります。



耳が肥えていない人間の、ファーストインプレッションとして参考にしていただければ!
アリエクで購入した


結論から申し上げますと、アリエク購入でAmazonよりも安く購入でき、かつ本物がちゃんと届いた。
です。
今回はアリエクスプレスにて、NICEHCK HIMALAYAを購入。
NiceHCK Audio StoreとなっているのでここがNiceHCKのアリエク公式かと。



変な出品者から買わないように💦
この記事を執筆時点(2025年6月)では39,377円ですが、購入時はセールクーポン適応にて36,151円になっていました。




Amazonだと49,629円と、NICEHCK公式サイトの$329とほぼ同等なので、結構高いです。
アリエクのセール価格と13000円くらい違いますね。



NICEHCKはやっぱりアリエクの方が安いっぽいです。
ちなみにアリエク、普通にAmazonレベルで手軽なので、メインのECサイトとして使うのは個人的に結構おすすめ。



注意点としては物欲が刺激されるので、使用はほどほどで(笑)


で、届いたのがコチラ。
箱はやっぱり雑な段ボールなのが中国ECクオリティなのですが、良い意味に捉えなおせば、変に大きな箱と包装紙が入っているよりもサスティナブル。



個人的には気にならない。


今回は箱も無事に傷つくことなく配送されていたのですが、場合によっては箱に傷が入ったりするらしいです。
ただ、これはAmazonでも同様にへこんだりするっぽいので、結局は運なのでしょうね。



まあでも、アリエク配送はそんなに気を使って無さそうな雰囲気だったのは確か。
アリエクスプレスは箱に傷が入る可能性も含めての安さ。
そう考えると良いかもしれませんね。


ちなみに届いたイヤホンは本物。
この後音質レビューもしていくのですが、1万円クラスのイヤホンとは格の違いがあったので、本物でしょう。



ちゃんとしたストアを選べば、ちゃんと本物が安く買えますね。
では、ここからヒマラヤのレビューをしていきます!
NICEHCK HIMALAYAレビュー


外観のレビューは後回しに、とりあえず音質的なレビューをしてみます。
前述のとおり、僕は高級有線イヤホンが初なので他の製品との精査は出来ませんが、フレッシュな感想を述べたいと思います。
解像度は高いが疲れない
始めて聞いた感想としては、音の情報がこうも豊富に沢山聞こえるのかと、非常に驚きました。
1万円以下のイヤホンと比べると解像度の高さがまるで違い、今の音楽ってこんなに沢山の音や楽器で構成されているのかと、初めて認識。
これがYoutubeと普通のスマホでも明らかな違いを感じるので、少々感動しましたね。



とにかく、1万円程度のイヤホンとは全然違います。
解像度が高く感じはしましたが、そこまでパリッと際立っている訳でもなく、スマホが警告する適正音量ギリギリの大きさで聞いても、疲れるという感じはしませんでした。
後に他の方のレビューも参考にしましたが、解像度がパリパリに高い訳ではなく、長時間聞いても疲れないというのはどうやら同じ感想みたいですね。
複雑な音を丁寧に再現し、奥行きのある音楽に引きこまれる
これはイヤホンの価格を上げるほどに感じるのですが、安いイヤホンほど遠くで音が鳴っている感じがして、高いイヤホンほど音楽が近くで聞こえます。
もちろん安いイヤホンは音量を大きくするとキツく感じるというのはありますが、にしてもHIMALAYAは音楽が近い。
耳ではなく頭の中心で直接音楽おを感じまして、脳で感じるといった表現がしっくりくるかな。
かといって全て中心ではなく、ボーカルから楽器まで複雑に構成された音楽が、それぞれ中心部からやや遠くの方で、左右で、非常に立体感と奥行かしい音楽だと感じました。
またその一つ一つの音の強弱まで丁寧に再現されるため、聞き入るほどに音楽に没頭します。
ですので例えば、YOASOBIの勇者のように様々な音で構成される音楽は、その世界観に引き込まれていきました。
音を頑張って表現してみる
中音域はクリアでバランスが良い
音楽の細かなディティールが、強弱・大小まで細かく表現されるので、ボーカルや楽器のニュアンスがしっかりと感じられる。
高音
シンバル等の高音楽器も生き生きと感じられ、伸びやかで聞きやすいサウンド。高音にあえて注目すると、もう少し解像度が高くても良いのかな?と、感じない事も無いです。が、これ以上解像度を上げると、パリっとし過ぎて刺さりそうなギリギリのライン。次の項目の低音でも同じことが言えるのですが、音楽全体のバランスと聞きやすさを重視している気がします。
低音
低音が得意なイヤホンのように、響くような極厚重低音はありません。ですのでロックやメタル好きの方は、低音に特徴もあってもっと安いイヤホンの方が楽しめそうです。ですが、ベースは十分な厚みを持ちつつ、湿度感のある低音が心地よいです。音楽全体に影響を程よく及ぼしつつ、主張を失わない低音が非常にバランス良く感じました。ここは好みが分かれるかもしれません。
楽器の低位や空間感が明瞭
脳の中心に直接入り込んでくるようなダイナミックさがありつつも、空間を広く使った立体感のある音響。ライブ音源やオーケストラを聞いても、臨場感のある音楽体験がでました。



こんな具合かなー、頑張って表現してみました!
ロックバンド
邦ロックに関しては、個人的には中価格帯のワイヤレスイヤホンが好みでした。
1万円未満のイヤホンは、どうしても音楽の作りに妥協するところがあるらしく、特徴を尖らせることで音楽を楽しめるようにしている模様。



いわゆるドンシャリ系ってやつかな。
特にバスドラム的な低音の響きは弱いので、邦ロックのような低音を楽しみたいならば、ちょっと物足りないかも。


持っている中で一番お気に入りのイヤホンですが、響くような重低音と軽いかけ心地で、ロックを聴くには最高ですね。
逆に言えば低音が前面に出てくることで、全体的な解像度は明らかにHIMALAYAに劣ります。
価格が高いなと感じるのもHIMALAYAの方だと素人でも分かるくらいには丁寧な音作りなので、この辺りは良し悪し。
かといって、邦ロック全般がイマイチというわけではなく、曲によってはHIMALAYAも最高です。
SUPERBEAVER、ミセスなど、心に刺さるような曲を聴きたい場合は良いですね。
聞き終わった後は
何曲も聞いたのですが、音の情報の海みたいなのにおぼれそうになりました(笑)
特にヨルシカ、YOASOBI、サカナクションなどなど、世界観づくりが上手なアーティストだとか、曲と歌詞でグッとぶっ刺しに来るロックバンドなどがヤバかったです。
音楽に没頭するあまり、軽いトリップ状態になりそうになる(笑)
僕は頻繁に瞑想とかするのですが、HIMALAYAで音楽を聴いた後は、30分間精神統一をした後と似たような感じになりましたねw



まーじで、脳がスッキリする。
例えるならば、
満足感のある映画を映画館で一本見た後の余韻に浸り、2-3時間ぶりに外に出た時の空気に触れ、「あれ、風ってこんなに気持ちよかったっけ?」「空の青さってこんなにきれいだっけ?」と、まるで脳に直接シャワーでもかけたかのようなすがすがしい気分になるアレ。
もっと言うと、サウナと水風呂で整ったあと、まだAM11:00だしもう少しゆっくりするかと、旅先の温泉の休憩室で30分ほどゆっくりしている時のあの感じとか。
知らんけど。



とにかく、良い音楽を良いイヤホンで聞くって、多分だけど脳と健康にめっちゃ良い。
ドンシャリの特徴がハッキリとして、楽しく音楽を聴ける数千円のイヤホンが、庶民的なおいしい飯屋だったとしましょう。
こってり味付けとごま油が効いていれば、そりゃあ美味い。
チーズがしっかりとかかっていれば、そりゃあ味も香りも良い。
対してHIMALAYAは、1泊2日の旅館に出てきたコース料理としましょう。
一つ一つ味わって、丁寧に食べます。まずは見た目から楽しんで、お味噌の香りが良いね、って言いながら楽しむ。味はみりんと醤油がベースなんだけど、家で使っている物よりも上品な味だね。薄味でも風味が良いのは、お出汁がちゃんとしているからかな?
って、上品なイヤホンで良い音楽を聴くと、その良さを再認識できるので、ただ音楽を聴くよりもずっと楽しめましたね。



まじで、みんな聞いてほしいと思う!


外観・開封レビュー
ではここからは、HIMALAYAの外観やら付属品を写真をメインに紹介。


箱をオープンしたところ。
宝石かのように扱われるイヤホン。


無機質なチタンにシンプルなロゴ。
正直言って、かなり好み。


付属パーツ。
さすが高級イヤホン、箱までしっかりしているなぁと感心していたのですが、どうやら界隈的にはこれでも控えめなよう。



箱が豪華すぎると、捨てられないから困るッ!




- プラグ(3.5mm, 4.4mm, 2.5mm)
- 交換イヤーピース×6
- ポーチ
- 交換ノズル(高音・低音)
卑俗品として特筆すべきは、低音重視の青ノズルと高音重視の黒ノズルと、二つの交換ノズルがある事。


本体についているのはバランス型の金ノズル。
これらを交換すると、お好みの音質にカスタマイズできます。



後で感想を述べますが、まあ交換する必要は無いかな(笑)
この金色のやつが、やっぱり一番良く聞こえましたね。


ケーブルと束ねるバンド。
バンドはマグネット式なので、非常に使いやすい。


イヤホン本体とケーブル


やっぱりこのクラスの高級イヤホンだと、イヤホンのサイズとしてはかなり大きく感じます。




ベーシックなクラスのEarFun Air Pro 4と比較しても、二倍以上の重さがありました。



ケーブルも込みで、結構な存在感はありましたね。


音質が良いので仕方ないですが、大きいのはやっぱり単純にデメリット。
この重さが良い!
って思う人も居るとは思いますが、個人的には軽いに越したことはないですね。


では、残りはギャラリー的な楽しみ方をどうぞ!




無機質なチタンとシンプルな青の組み合わせは、かなりうっとりしますね。




雑に扱わず、しっかりケースに入れておきたくなる。
そんなイヤホン。


外観はもとより、とにかく数千円のイヤホンとは格が違う事は確かなので、高いですが、ぜひ皆さんにも体験してみて欲しいです!



マジでお勧め!

