ヘアドライヤーを扱う、TESCOM(テスコム)というブランドについて、会社概要から製造国まで、じっくり考察する記事です。
おおよそ
- 安心できる日本企業かな?
- 製造国はどこ?中国?タイ?
- 企業の信頼性は?
- 売れ筋モデルはどれ?
この辺りが気になる方が多いと思うので、これらは全部解決できるであろう内容となっています!

結構詳しく調べました。
前提として、僕は男ですしドライヤーなんてのは乾けばOKなタイプです。レビューもしないのでPRも受けていません。
ただ、企業詳細を調べることは好きなので、企業の信頼性や安全性については、レビュー記事よりも参考になるかもです!



個人的レビューは無いですが、客観的な情報まとめを見たい方は、どうぞ参考にしてください!
最近は企業調査ブログがAIで作成されることが増えました。AI作成サイトはむやみにおすすめすることが多いので要注意です。当サイトは企業調査は基本私本人が行います!



よければじっくりとどうぞ!


- 謎中華ブランドは1000以上調べてます
- 仕事関係で中国深センへの訪問経験
- 日本向けの中国ブランドのチームでHP作成担当
- 心理学も勉強しています(結構役立つ)
- 趣味:アウトドア、PC関連、カメラ等
- 自己紹介とサイトについてもよければ見て!
テスコムの会社概要
まずは会社概要。
テスコムは1965年に東京で創業された企業で、同年1965年に長野県松本市に工場を設立しています。
創業当時は東京電販として設立創業し、後に社名をテスコムに変えています。



会社概要とかの表は引用させて頂いたので、ざっと見てみてくださいな。
商号 | テスコム電機株式会社 |
---|---|
英文商号 | Tescom Denki Co., Ltd. |
所在地 | 本社 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ 15階 松本工場 〒390-1242 長野県松本市和田4217-1 |
創業年月 | 1971年10月12日 |
資本金 | 90,000千円 |
代表者 | 代表取締役社長 葉田順治 |
事業内容 | 理美容電化製品並びに小型家電製品の開発・製造 |
法人番号 | 1011001014953 |
グループ売上高 | 109億(2025年3月期) |
とりあえず老舗なのは確かで、資本金も9000万円と規模感もかなりデカめ。



信頼に足る企業ってのも確か。
松本工場はGoogleストリートViewで確認可能。
松本市は広い平野が続くんで、工場を設立するのに適しているんでしょうね。



よく行くエリアなので、今度見てこようかなw
企業理念
会社の理念としては、老舗企業らしい目標が掲げられていました。
「誠意と努力、己を磨け」。それは、創業以来の当社の精神です。
TESCOM企業理念ページより
お客様のために、まずは己を磨くこと、そして真心をもって努力する姿勢を大事にしてきました。
お客様視点での企業づくり、ものづくり、ひとづくりを徹底し、世界中のお客様お一人おひとりに、喜びと感動を与えられる企業を目指して参ります。



非常に老舗っぽい!
ヘアドネーション・ピンクリボン活動支援・ボランティア派遣・環境配慮などなど、、、
販売以外にも目を向けた、大企業らしい活動実績も紹介されています。



何にせよ、企業としての信頼度はかなり高め。
企業の活動・沿革
創業から現在に至るまでの歴史的活動情報が記載されていたので、引用しました。
後ほど参考になりそうな所は黄色いラインを引いておいたので、ざっと見て頂ければと思います。
1965~ | 東京電販(Tokyo Electric Sales Company)を設立創業(渋谷区恵比寿南) 創業者/楠野幹夫 |
---|---|
自社製造工場を新設(長野県松本市埋橋) | |
本社移転(渋谷区恵比寿南) | |
「テスコム」ブランドとして初めてドライヤーを発売 | |
1970~ | テスコム電機(株) 設立 |
本社移転(渋谷区恵比寿南) | |
東京電販(株)を(株)テスコムに社名変更 | |
テスコム産業(株)設立 | |
世界初 カールドライヤー「おしゃれカール」発売 | |
1975~ | テスコム電機(株)製造工場を新設し移転(現:松本市筑摩) |
福岡営業所新設(福岡市博多区比恵町) | |
米国シアーズローバック社より「シンボル・オブ・エクセレンス賞」受賞 | |
大阪営業所開設(大阪市北区末広町) | |
「Nobby」ブランドスタート(1978年) | |
大阪営業所を新設し移転(大阪市南区島之内) | |
1980~ | テスコムとして初めての調理家電としてオーブントースターを製造・販売 |
東京営業所を新設し移転(品川区西五反田) | |
1985~ | 創業20周年記念式典を挙行 |
1990~ | 創業25周年記念式典を挙行 |
大阪営業所を新設し移転(大阪市東住吉区桑津) | |
業界に先駆けてマイナスイオン搭載のドライヤーを製造・開発(1992年) | |
中国深圳においてヘアードライヤーの本格的な生産開始 | |
1995~ | 創業30周年記念式典を挙行 |
現地法人 達仕高香港有限公司を設立。 | |
2000~ | 創業35周年記念式典を挙行 |
本社移転(品川区西五反田) | |
部品センターを松本第二工場に改称 | |
現地法人 達仕高香港有限公司(テスコム香港)移転(上水) | |
2005~ | 創業40周年記念式典を挙行 |
(株)テスコムリンクを設立。 | |
2010~ | 創業45周年記念式典を挙行 |
(株)テスコム、(株)テスコムリンク、テスコム香港をそれぞれテスコム電機(株)の子会社化 | |
現地法人 達仕高香港有限公司(テスコム香港)移転(元朗) | |
世界初 真空ミキサー「TMV1000」発売 (2013年) | |
テスコム電機(株)製造工場を新設し移転(松本市和田) | |
2015~ | 創業50周年記念式典を挙行 |
インナーブランディング推進を目的とした社内チーム「女性キレイ研究所」発足 | |
現地法人 Tescom Korea Co., Ltd.設立。 | |
世界初 コラーゲンイオンヘアドライヤー「CPN」発売 (2017年) | |
「女性キレイ研究所」を「テスコムみらいプロジェクト」へ改名し、メンバーを増員 | |
初の海外自社工場をフィリピンに建設・稼働 | |
2020~ | 現地法人 Tescom Korea Co., Ltd.閉鎖(2023年) |
エレコム株式会社グループの一員となる(2023年) | |
株式会社テスコムリンクと株式会社ティーエスシーがテスコム電機株式会社へ吸収合併(2023年) | |
本社移転(千代田区九段北)(2023年) | |
株式会社テスコムがテスコム電機株式会社へ吸収合併(2024年) | |
2025~ | 本社移転(千代田区神田駿河台)(2025年) |
企業の活動としては、おおむねドライヤーがメインの事業で、そこまでアグレッシブな事業拡大をしているわけでは無さそう。



老舗企業らしい立ち回りって感じですかね。
黄色いラインを引いたところは、後に解説する製造関係。
マイナスイオンドライヤーに関しては、業界で一歩先駆けて製造・開発を進めたっぽいので、マイナスイオンドライヤーの開発に関してはレベルが高そう。
2023年にエレコムに100%の株式譲渡をしているので、現在はエレコムが完全親会社。
製造はどこの国?
テスコムドライヤーの製造は基本的に中国工場ですが、一部のドライヤー(Nobbyブランド)に関しては、長野県松本市の自社工場製造を貫いているようですね。
中国工場といってもかなり古くから(1990年代~)製造を続けているので、信頼性は非常に高いと考えて良いでしょう。
Nobbyは松本工場製造
ですが凄いのが、このご時世にもかかわらず、未だに日本国内での自社製造を続けている製品もあるって事。



なかなかに絶滅危惧種ですわ。
家電はたまに見かけますが、にしても中々にレア。
ここは、テスコムの商品を開発・製造する長野県松本工場。国内商品のみならず、海外向け商品も、この松本工場に集約され、厳しい品質管理のもとで送り出されています。
tescom
当社は1965年に松本で自社製造工場を構えて以来、「キレイをつくる」美容器具や調理器具を地元の方たちと一緒につくりあげてきました。


さっき紹介した松本工場が製造の拠点で、開発・製造・検査・修理・カスタマーサービスに至るまで、だいたいここで行っているとのこと。
Nobbyラインナップは、美容院でも使われるプロ向け製品でもあるので、メイドインジャパンの信頼性は重要なのでしょうね。




上位モデルは結構高いですが、リファとかと比べると良心的。


ベーシックモデルは何なら結構安い。


松本工場の紹介ページには、結構な情報が記載されていたので、よければどうぞ↓


その他は中国工場
確認した所、1万円未満の安価なドライヤーに関しては中国製でした。



エレコム(親会社)のHPや、Amazonレビュワーの報告で調べました。
1990年~「中国深圳においてヘアードライヤーの本格的な生産開始」と書かれているので、製造は中国深圳でしょう。


プロテクトイオンについては、公式PDFに中国製と明記。


こちらはエレコムHPに明記。


Amazonレビューに中国製と書かれていました。
ただし、レビューなんかを見ても、中国製造と認知しているユーザーからの評価も良好。



中国製造だとしても、テスコムの企業的な信頼は高く評価されていました。
企業の信頼性を意識するユーザーからは、テスコムドライヤーは高く評価されている印象。
たとえば、ヘアドライヤー。日本市場では「熱風と風量」のバランスが重視される中、ASEANや中東諸国は熱帯地域のため「熱風」よりも風量こそが肝心。
tescom
ベースとなる日本市場向けの製品と消費電力や外観を揃えつつも、現地ニーズに合わせたスペックとなるように調整しています。
ポッと出の輸入販売系の謎ブランドと違い、長く中国工場と提携しているだけあって、このへんの信頼性は◎



製品も日本の環境に適したものを作っているので、需要としても良いですね。
フィリピン工場も
テスコムの公式より、自社工場をフィリピンに建設との報告もありましたので、他にもフィリピン製造製品もあるかもしれません。



いずれにせよ、現代の家電はほとんどアジア製ですね。
ただこの報告は2019年かつ、「テスコム初の自社工場」と書かれているので、中国深圳工場はOEM製造と言う事にはなりそう。



いずれにせよ、管理は行き届いているとは思いますが。
では、テスコムドライヤーの売れ筋の傾向を紹介して終わります!
テスコムのドライヤー
テスコムドライヤーは幾つかありますが、Amazonのドライヤー売れ筋ランキングに入っていたシリーズのみをまとめます。



売れ筋のモデルってことですね。
※確認は2025年8月時点のランキングなので、変動があるかと思います。
プロテクトイオン
テスコムの「プロテクトイオン」は、マイナスイオンとプラスイオンを同時に放出することで、髪に付着した静電気を抑制する技術です。


Amazon売れ筋ランキング15位
過去一か月で600点以上購入
楽天売れ筋ランキング15位
爆速で乾いて、うるさくも無くて、静電気をめっちゃ抑制する、すげードライヤーのプロテクトイオン。



正直もっと評価されていいと思う。
Youtubeが分かりやすいですね↓
主な特徴と効果
- 静電気抑制: 髪はプラスの静電気を帯びやすいため、マイナスイオンで中和するのが一般的です。しかし、髪の一部にはマイナスの静電気が帯電していることもあります。プロテクトイオンは、プラスとマイナスの両方のイオンを同時に放出することで、髪全体の静電気を効果的に抑制します。
- ツヤとまとまり: 静電気が抑えられることで、髪の広がりが防がれ、ツヤとまとまりのある仕上がりになります。
- ダメージ抑制: 髪の表面が整うことで、枝毛や切れ毛の発生も抑制する効果が期待できます。
とにかく静電気を抑制して、綺麗な髪に仕上げるのに長けているようですが、風量の強さもレビュー的には評価ポイントでした。



製品紹介はAmazonより楽天のページが見やすかったです。


TD330B-W/E
Amazonでは結構売れている、コスパの良いテスコムドライヤー。


Amazon売れ筋ランキング32位
過去一か月で500点以上購入
楽天売れ筋ランキング(-)
プロテクトイオンが+-イオン構造で、より静電気を抑制しますが、コッチはマイナスイオンのみ。
Amazonの方では結構売れていましたね。



やっぱAmazonは低価格帯が売れますね。
- 大風量で速乾: 風量が強く、髪が早く乾くと多くのレビューで評価されています。
- 軽量・コンパクト: 軽いので腕が疲れにくく、毎日使うのに便利です。
- マイナスイオン効果: 2ヶ所からマイナスイオンを発生させることで、髪の静電気を抑え、ツヤのあるまとまった仕上がりになるとの声が多く見られます。
- コストパフォーマンス: 価格が手頃でありながら、しっかりとした性能を持っているため、コストパフォーマンスが高いと評価されています。
レビューとしても、コスパ・軽量・速乾など、控えめなレビューが多め。



安価でテスコムクオリティを欲しがっている層から人買われそう。
I字型ドライヤー(TD760A-W)
流行りのI字型ドライヤーで軽量かつ速乾。
取り回しの良いプラグ仕様で、持ち運びも便利なモデル。


Amazon売れ筋ランキング34位
過去一か月で100点以上購入
楽天売れ筋ランキング20位
320gの軽量性と重心バランスの良さで、長時間でも手が疲れにくいのがメリット。
出力の高いDCモーターを採用しているので、風量も多く速乾性も高いです。



ウチもこの形状なのですけど、マジで早いです。
楽天市場の方が売れていますが、Amazonで購入した方が安い感じ。
ただ、楽天の方が製品紹介としてはやっぱり見やすいので、楽天で見てAmazonで買うってのが良いかも。



この辺りはセール状況によっても違うと思うので、どっちも要確認ですね。
Nobbyシリーズ
あとは、Nobbyシリーズですね。
松本市の自社工場で製造している、完全なるメイドインジャパンドライヤーで、美容院でも使われるプロ用ラインナップ。


といってもモデルが幾つかあって、価格も違うので、製品ラインナップからざっと紹介。
NB1906
ベーシックモデルとされる、1200wドライヤー。


NB2100
総重量480gの軽量モデルですが、1200Wは変わらず高出力。


NB4100
最強風量の1400Wドライヤー


ただ、720gと結構重いので、やっぱりプロ向けかと。
結論:テスコム頑張れ
テスコムは1965年に創業して以来、60年にわたってドライヤーを作り続けている、完全に老舗ブランドでした。
Nobbyブランド以外は中国製造ではありましたが、ユーザーとしては認知済みでも評判が良い感じ。
中国との連携も長らく行っているので、2000年以降に出てきたベンチャー企業などよりも信頼性は高いと思われます。
ただ、実直に品質の良い製品を作るだけでは生き残れないのが現在の市場。
見てる感じ、SNSを活用したアピールは弱そうですし、マーケティング全般として弱々しそうな印象は受けました。
ゆえにか、2023年にはエレコムに株式を完全譲渡しているので、売れ行きとかは大丈夫なのかな、とはちょっと心配になりますね。



良い製品の割に、Amazonランキングも特別上位ではないんですよね。
個人的にはもうちょっと評価されても良い気がするんで、頑張って!
って思いました。



長野県好きですし、テスコム、応援しています!




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