謎ブランドの出身にありがちな、中国の「深セン」(Shēnzhèn)について。
このブログでは、Amazonにある謎ブランドの出身国を明らかにし、評判や信頼性についてを吟味しています。
どうも!管理人です!
あちこちの分野の製品というか、謎ブランドを調べているのですが、どうやら中国と深センが多いってことに気が付きました。
- 趣味とWebに生きている
- 心理学を勉強しています
- 仕事関係で中国深センへの訪問経験
- 趣味:アウトドア、PC関連、カメラ等
ということで、今回は番外編。
中国と深センについて深堀してきますね!
後半は「謎ブランド」に関する販売戦略や、「サクラレビュー」についての話もしていきますよ!
結構オモシロイ内容になっていると思うので、ぜひ最後まで見ていってください!
深センの所在
深圳市は中国南東に位置し、中国の本土と香港を結ぶ近代的な都市です。仕立て服から偽ブランドのバックまでさまざまな品が売られる巨大なショッピング ビルの羅湖商業城など、ショッピングの町として知られています。高さ 600 m の超高層ビルの平安国際金融センターや多くの遊園地など、現代的な建造物もあります。
googlemapより
分かりやすい所を太字にしておきました。
どうやらちょっと混沌としていそうですね(笑)
場所としては中国の南東、海沿いに配置しています。
日本からは結構遠い感じですね。
現在の深セン
良く言われるのが、「中国のシリコンバレー」という言われ方。
シリコンバレーというのは、アメリカの超ハイテク都市。
それの中国版だ。
本家シリコンバレーにある企業は、こんなかんじ。
Apple、インテル、Google、Facebook、Yahoo!、アドビ
ぱっと見だけで凄いですね。
gafamほとんどシリコンバレーやん、って感じです。
ちなみになんで「シリコン」なのかというと、
アメリカ合衆国サンフランシスコ市南東部,電子工業の研究所や関連企業が集まっている地区の通称。電子部品の半導体にシリコンを使うことから,「シリコンバレー」とよばれる。
キッズネット
分かりやすく説明してくださっています。
中国のシリコンバレーには、どんな会社があるのでしょうか?
中国のシリコンバレーにある会社
HUAWEIやテンセントといった企業が名を上げているようです。
ほかにもあるんですよ
個人的には、DJIやInsta360といった、カメラ業界やドローン業界なら良く知っています。
これらも「深セン」であり、ここ数年でバチクソ株価を上げていますね。
とはいえ、深センの凄いところは、企業だけじゃあなかったのです。
深センのもともと
今でこそ、凄い町なのですが、昔は海沿いの漁師町でした。
なのに・・
1979年→人口3万人
2022年→約1766万人
何があったってくらい、ここ40年ほどで変わっています。
習近平の前の人、鄧小平が深センを経済特区に指定してから、急速な発展をしましたね。
その結果、多くの出稼ぎ労働者が深セン市に集まり、製造業が急速に発展したらしいです。
そして、徐々に深セン自体に優秀な人、知識、技術が集まるようになります。
結果、設計から製造、組み立て、検品、出荷までを高速でできるものづくり都市となっていました。
ちょっと簡潔にまとめますね
人口ほどほどの田舎だったのに
下請け企業がめっちゃ増えた
(ここで技術力爆上げ)
それぞれが独立起業となった
こんなところでしょうか?
中国の人口が凄いので、集まったら日本よりも簡単に凄いことになりますよね。
って感じです。
4000年の歴史と、中国という元々の技術力(アジア人はマメなのです)、そこに人口が掛け算されてブチあがったイメージ。
ちょっと前の、中国のGDPがヤベー問題。あれも深センが一躍買ってそうです。
深センの年齢
なんと深センの平均年齢は32歳だそう。
試しに東京23区を調べてみたら、44.27歳らしいです。
ちょうど1周分若いですね。
課長とか社長クラスが年齢層上げるだろうに、32歳は凄いです。
ていうかそもそも、社長が若いんですよね。
Insta360のCEO、通称JKなんて、1991年生まれ。
僕と3歳しか変わりませんの。
パクリが多い
とはいえ、深センにも暗い側面があります。
それは「パクリ製品」です。
深センは急速に発達した故、とにかく初期はパクリが多かったよう。
それが今にも受け継がれ、「深センはパクリが多い」などとも言われることもあるようです。
でも当たり前なんですよね
日本の企業だってそう、当初はアメリカよりも程度の低かった技術力。
アジア人というか、日本人というか、
とにかくその地道さと模倣が×算され、日本も技術力を付けました。
昔から言われてきたことだが、はっきり言って、この指摘は的を射ている。中国企業は、アメリカや日本の魅力的なビジネスをコピーして取り入れ、自らの成長に利用してきた。しかし、だからといって「中国はズルい」「評価に値しない」と言うのは的外れだ。
東洋経済
そもそも「他社のビジネスをコピーして成功する」のは、そう簡単な行為ではない。
東洋経済
パクれるだけの技術、知恵、マンパワーがあってこそ。
そもそもすべて一から何かを始めるより、パクリからのし上がった方が早いです。
0から120点を目指すよりも、100点をコピーして120点を目指す。
僕のイメージはこんなところ。
そして、120点を取った企業が、深センにはいくつも転がっている、という事実です。
DJIとか特に、ドローンのトップですよね
つまり、深センにパクリ文化はあれど、既にパクリを超えているのです。
とはいえパクリも良いのかも
等ブログでも、いろいろとAmazonや楽天の製品は見ています。
そこで気になってくるのは、似たような製品が多いこと。
そして、深センが多いという事。
とはいえ、これらの製品は、既にAmazon内を中心に知名度と信頼性を獲得しています(Ankerも深セン)。
「パクリが多いから良くない」
確かに聞こえは良くありませんが、消費者としてはあまり関係が無いところです。
ですので、僕はそんなに悪い気はしていません。
確かに2000年代辺りまでは、THE・パクリ!
みたいな製品も多く、粗悪差が目立っていました。
だけど現在は、ネットショッピングでのレビューも安定してきた気がします。
TemuとかWishとかはアレですが(笑)
それなりに技術力も付き、しょぼいメーカーは淘汰されてきたこのご時世。
もはやパクリもクソも無く、単純に価格と見た目と性能で選べばいい。
というところに落ち着きそうです。
本末転倒ですが、どこの国のブランドでもいいってことですね(笑)
もっとぶっちゃけたことを言うと、このブログで取り扱うブランドで、よほどヤバいものは多分ありません。
中国の知人に聞いてみた
僕は他のブログにて、中国大手メーカーさんと関わる機会があるのですが、そのお姉さんは中国深セン出身でした。
彼女に深センについて聞いてみるとこんな意見が。
深センにはとてもいい企業が沢山あります。でもあまり良く認知されません。私はそういった企業を大きくしたくて、この会社に入っています。
このお姉さんは過去に「スイッチボット」で働いていたそうで、日本でも有名な大きな企業になりましたよね。
ですが、こういった有名になったブランドもある陰で、目立たない企業があるのも確かなのです。
これらは「ブランディング」に成功しているのですが、名前が知れない「謎ブランド」になってしまっている企業については、AmazonのようなECサイトに頼った販売をしている所も多いようです。
それが、当サイトでよく紹介している「謎ブランド」の多くなのでしょうね。
そしてその(中国のブランドの)多くが、Amazon内でサクラレビューを沢山使っているのです。
これはよくある傾向ですよね。
ECサイトに頼った販売をしているので、ブランド力をまだ身に付けられず、出来ることはサクラレビューになってしまうのかもしれませんね。
だから僕は、別記事でサクラレビューについて言及しているのです。
サクラもマーケティングの一部の可能性がある、と。
だなんて、当サイトのような「謎ブランド」まとめサイトや個人ブログにて、短絡的な結論に結び付けられていることが多いです。
実際お姉さんが言うように、中国の謎ブランドでしかも、サクラレビューが混在していても良い企業というのは沢山あります。
それらの企業もAmazonやYoutuberへの製品提供を通して、なんとか自社製品をアピールしていこうとあがいているのかもしれませんね。
本当のレビューは、使って分かるし、使った人の意見を聞いて分かります。
サクラレビュー一つでは分かりません。
とまあ、中国深センに関するお話はこんな感じでしょうか!
少しでも面白かったと思って頂ければ幸い!